■ 今日の概況
東北の長い冬も終わりが見え始め、外作業の足音が聞こえてきました。今日は農場から離れ、室内で研究開発(R&D)の設計作業に没頭。そろそろ動き出さなければという焦りはありますが、この時期の「思考の整理」こそが、シーズンの成否を分けると自分に言い聞かせています。
■ 研究テーマ:キュウリの品質保存と「BEE」対策
以前から懸案事項であったキュウリの品質保持について深く検討しました。特に生産・流通現場で甚大な被害を与えている BEE(生理障害等) への対策が急務です。
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アプローチの選定: 栽培管理からのアプローチも考えられますが、より直接的な効果を狙い、ポストハーベスト(収穫後)の制御を主軸に置くことにしました。
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特許調査と設計: 既存の特許網を精査。パッチ式の MAP(大気調整包装) を用いた実験の方向性を固めました。
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資材のジレンマ: 最大の壁は「コスト」と「入手性」の両立です。有力な素材候補として タイベック(医療用グレード) を検討しましたが、小ロットでの入手が極めて困難です。ここをどう「工夫」で乗り切るかがポイントとなります。
■ 「ソラララボ」の強みと覚悟
実験の成否を握るのは、何よりも「実験目的に則した果実」の確保です。実験用果実を購入して入手する方法もありますが、キュウリのように収穫直後から呼吸量が激しい品目の場合、収穫直後から品質保持の実験は始まっていると言えます。キュウリは毎日収穫が必要で、研究には特にも不向きな品目とされていますが、自前の研究農場を持つ ソラララボ だからこそ、実験目的に則した栽培管理と実験の連動が可能となります。これはソラララボの大きなアドバンテージとして前向きに捉えて、多忙となる今年の夏を乗り切っていきたいと思います。
■ 読書メモ:計画こそが成功のカギ
仕事柄、農業に関する知見を常にアップデートするよう心掛けています。今日再読したのは、有坪民雄氏の著書『農業に転職! 就農は「経営計画」で9割決まる』です。

タイトルにあるこの言葉は、私の研究農場運営にも強く響きます。冬の間にどれだけ計画をブラッシュアップできるかがカギです。雪が消える前のこの時期こそが、経営にとって最も重要な「種まき」の時間なのでしょう。
■ 今後の展望
今年はキュウリ栽培を実施する方向で進めていきます。 現在進めている加工用野菜の予備実験 と並行し、実験計画と栽培管理計画をさらに高い解像度で練り上げていく予定です。



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